これから入院を控えている方に向けて、長期短期合わせて10回以上の入院経験のある私が、必要なものやあって便利だったものから、おすすめの暇つぶしなど、皆さんに役立つ情報をお届けします。
入院時に必要なもの一覧
今回は、1~2週間程度の入院、あるいはその頻度で家族が必要なものを持ってきてくれる3~40代の女性という設定で考えました。
病室内は収納にも限りがあり持ち運びも大変なので、なるべく最低限で快適な入院生活になるようなものをリストアップしてます。
実際に私が準備したものはこちら↓
<衣類>
<食事関係>
<雑貨>
- バスタオル
- フェイスタオル
- お風呂セット
- 歯ブラシセット
- マスク
- 基礎化粧品
- 退院時用のメイク道具
- 薬(服薬しているものすべて)
- 眼鏡、コンタクト
- 爪切り
- ビニール袋
- 卓上時計
- スマホ(タブレット)スタンド、イヤホン
- 箱ティッシュ
- S字フック、小さめのトートバッグ
- クリアファイル
<貴重品>
では、それぞれについて詳しく説明していきますね。
衣類
1.パジャマ(レンタルの場合は不要)
着替え用に2枚準備しましょう。前開きが良いとよく言われますが、私は被りのタイプで不便を感じることはなかったです。あまりにパジャマっていうものだと、外来での検査や売店に行く際に少し恥ずかしいです。私は、夏はTシャツ、冬はトレーナーで下は常にジャージでした。
2.カーディガン
病棟はエアコンが聞いていて結構寒いです。ただ、布団で寝ているときやお風呂上りは暑いので調節できる服装がおすすめ。私は冬はパジャマの上にユニクロのボアパーカー、夏は半そでTシャツに薄手のカーディガンを着ていました。
3.下着、くつした
下着は4日分はあったほうが安心です。病院で頻繁に洗濯するのは意外と大変でお金もかかります。また、洗濯ものも下着とタオルくらいで少ないので、ある程度溜めてからでないと乾燥がうまく出来ない場合があります。洗濯は3日に一回と想定して、4日分は準備しましょう。
4.内履き
転倒防止のためにサンダル禁止の病院が多いので、きちんと踵のあるくつを用意しましょう。私は、靴のヒラキで700円ほどで買いました。
5.ハンガー
入院時に着てきたアウターをかけておいたり、濡れたタオルをかけておくために2本はあったほうがいいです。病院によっては棚に付属しているところもありました。
食事関係
1.箸、スプーン
100均の割箸でもいいですが、1日3食必要なので入院日数が多くなると数が必要ですし、エコの観点からもマイ箸をおすすめします。また、病状によってはおかゆや流動食になることもあるので、スプーンもあったほうが安心です。普通食の場合でも、スープが出てくることもあります。
なお、食器洗剤やスポンジも忘れず持っていきましょう。
2.コップ
落としても割れない素材のものにしましょう。また、ホコリ除けにフタがあるといいと思います。
私は蓋つきのタンブラーを使っていました。コップは、歯磨き後のうがいにも使ってました。
3.ご飯のおとも
病院食は基本的に薄味なので物足りないと感じる人が多いと思います。そして、白ご飯の量が多いので海苔やふりかけが必需品です。
食欲のないときにも、のり佃煮やゆかりなどで味を濃くするとたくさん食べられます。体力を落とさないためにも、食事はきちんと食べるよう頑張りましょう。
4.お菓子
病気によっては病院で出されたものしか食べてはいけない場合もあると思いますが、ほんの少しでも甘いものなどがあると心が満たされます。
売店で買ってもいいですが、割高なので私は事前にドラッグストアなど安い店でチョコやクッキーを買って持参していました。
5.スティックコーヒー、紅茶
これらも病気によって禁止の場合があるかと思いますが、大丈夫な人はティータイム用にあると重宝します。
毎回自販機で買うと高いので、私はお菓子と一緒に事前に安い店で買い、調子のよいときは一日一回ティータイムを楽しんでいました。お湯は病棟にサーバーがあると思います。
雑貨
1.バスタオル(レンタルの場合は不要)
入院中はたとえ元気でもシャワーは2日に1回ほどしか入れないと思います。3日に1度洗濯するので2枚あれば足りると思います。私はシャワーは3日に1回で、ほかの日はホットタオルをもらって体拭きをしていました。
家にいると毎日シャワーを浴びないなんて無理!と思うのですが、入院してると自然と3日に1回くらいで大丈夫になってくるんですよね(私だけ?)・・・体調が悪いときはもっと入らなかったかもしれません笑
2.フェイスタオル(レンタルの場合は不要)
4枚は用紙しましょう。毎日の洗顔や歯磨き時に使うのはもちろん、枕カバーとしても使います。枕カバーの交換は週1回ほどなので、私はタオルを敷いて2日に1回交換していました。
3.お風呂セット
シャンプー、リンス、ボディソープ、洗顔をひとまとめにしておきましょう。お風呂に行くときにバスタオルと着替えを一緒に入れていける大きさのバッグもあると便利です。
4.歯磨きセット
病気で体力がないときは口内が敏感になることもあるので、柔らかい毛のタイプや刺激の少ない歯磨き粉がおすすめです。
5.マスク
入院中は個室か、大部屋での自分のカーテンの中以外は常にマスク使用です。また、病室は乾燥しているので私は寝るときもマスクをしていました。入院予定日数分+予備3枚ほど持っていきましょう。
6.基礎化粧品
病室はとても乾燥しているので、保湿効果の高いものをおすすめします。私は最初、オールインワンの簡単なもので済ませていたのですが、知らぬ間に肌が乾燥していて退院時にメイクが全く馴染まないという悲しいことになりました泣。
それ以降、高保湿の基礎化粧品に加えてパックもするようにしました。それでも家にいるときより乾燥してしまったので、いつも以上の高保湿を心がけましょう。
同様に手肌も乾燥するのでハンドクリームやボディクリームも必須です。
7.退院時のメイク道具
入院するときは家でメイクをして病院に行き、入院中はメイクしないと思いメイク道具を忘れることはあるあるな気がします。(プールに行くときに、家から水着を着て行ってパンツ持っていくの忘れる原理と同じ)
私も初めのほうはつい忘れてしまって、ノーメイクで深々と帽子をかぶって帰るなんてこともありました笑
8.薬
日頃服薬している薬があれば全て持っていきましょう。病院で薬剤師さんが確認して、入院中使用する薬との相性などを見てもらえるので安心です。
9.眼鏡、コンタクト
私は、入院中は基本眼鏡で過ごしました。昼間も寝てしまうことも多いし、何かあって急に処置や検査をすることになった場合、なるべくコンタクトは外しておいたほうがいいと思います。
退院するときにつけるコンタクトも忘れず持っていきましょう。
10.爪切り
1週間も入院していると爪が伸びます。入院中は爪を短くして清潔に保ちましょう。
11.ビニール袋
汚れた下着入れやゴミ袋など様々なことに使えるので、様々なサイズを多目に持っていきましょう。
私が過去に入院した病院には自分のスペースにゴミ箱がなかったので、ビニール袋をベッドフレームに結び付けてゴミ箱代わりにしていました。
そのため、取っ手付きのビニール袋をおすすめします。
12.卓上時計
病室には時計がないので(部屋にあってもカーテン閉めたら見えない)、小さい卓上時計を持参してベッドテーブルに置いておくと便利です。
入院中は患者を管理するために手首にタグを付けられたり、点滴をすることも多いので腕時計は邪魔になると思います。
13.スマホ(タブレット)スタンド、イヤホン
入院中は時間がありスマホやタブレットを長時間見ることになるので、スタンドは必須です。イヤホンも長時間するので、ワイヤレスで骨伝導のものが耳が疲れなくていいと思います。
病室のテレビを見たいときは基本有線ケーブルのイヤホンになると思いますが、今はテレビがなくてもTverなどで全て視聴できるのでテレビ用有線イヤホンは必要ないかと思います。
私もテレビは一切見ませんでした。
14.箱ティッシュ
何かとたくさん使うので、ポケットティッシュよりも箱ティッシュをベッドテーブルや棚に置いておいた方が便利です。かさ張るので、私は1箱持っていき足りなくなったら売店で買いました。
15.S字フック、小さめトートバッグ
体が辛いときは、ベッドから起き上がって横の棚の荷物を取ることすら億劫なので、ハンドクリームやリップ、メモやペンなど、小さいトートバッグに入れてS字フックでベッドフレームにかけていました。
トートバッグは外来の検査や売店に行く際に荷物をまとめて持っていけますし、点滴台にひっかけることもできます。
16.筆記用具、メモ帳、クリアファイル
入院中は先生からの説明や自分の体調など、メモを取りたいことも多いです。様々な書類に署名することもあります。最低でも、ボールペンとメモ帳は持っていきましょう。いろいろ考える時間もあるので、不安でモヤモヤしていること、退院してからやるべきことなど、きちんと書き出しておくとすっきりします。
また、なにかと受け取る書類もあるのでクリアファイルにまとめておくとバラつかず便利です。
貴重品
1.現金
自販機や売店で何かを買うときのために持っておくと安心です。最近は病院内で使える電子マネーのカードがあるところが多いと思うので、入院時にカードに1万円ほど入れておけば1,2週間の入院なら足りると思います。
消耗品などを持ち込まずに売店で購入する予定の人はもう少しあったほうがいいかもしれません。
また、スマホ決済も可能な場合があるので、私はカードに5千円、念のため現金で2千円ほどを持っていきました。病院の売店や自販機がスマホ決済できるかどうかも事前に調べておきましょう。
2.スマホ
皆さんスマホはもちろん持っていくと思いますが、ストラップをつけておくと便利です。パジャマにはポケットがないことが多く、院内を散歩したりするときにストラップがあれば首から下げて手ぶらで歩けますね。
入院中は片手に点滴台を押して移動することもあるので、もう片方の手でスマホを持つと両手が空かず不便ですよ。
また、大体の病院はWi-Fi完備だと思いますが、ない場合は事前にギガ数が多いスマホプランに切り替えておくことをおすすめします。入院中はスマホをみる時間がほんとに増えます・・・。
3.保険証、マイナカード、印鑑
保険証やマイナカードは入退院時しか使うことがないと思うので、家族が送迎してくれる場合は持ち帰ってもらいましょう。運転免許証などの大事なものもなるべく院内には持ち込まないほうが安心です。
印鑑は、検査同意書などに押印する機会もあるので、100均で買ったものをひとつ持っておくといいと思います。
入院中は時間を持て余しがち・・・おすすめの暇つぶしをご紹介
入院時に必要なものは意外とたくさんありますよね。でも、それだけでは足りないんです。荷物が増えるからと、必要なものだけしか持っていかないと後悔すると思います。1~2週間の入院ともなれば、時間をかなり持て余します。体が辛くて何もできないときもありますが、そうでないときは入院しているからこそできたせっかくの時間を有意義に過ごしたいですよね。

ここからは、私のおすすめの暇つぶし方法をご紹介します。
1.小説
マンガや雑誌はすぐ読み終わってしまうので、小説がおすすめです。この際、いつもは時間がなくて読めなかった大作に手を出してみるのはいかがでしょうか。
私は入院前に古本屋で何冊が買ったり、ネット注文して直接病院に配達してもらったりもしました。
電子でも読めますが、ただでさえスマホを見る時間が長いので小説までスマホで読むととても目が疲れます。実際、私は長期入院により、かなり老眼が進んでしまいました・・・。
2.手芸
刺繍や編み物など、ちまちまとベッドの上でできる作業は時間つぶしに最適です。私は刺繍が趣味なので入院時は毎回刺繍道具を持ち込んでいました。ベッドで座りながらできるし、音も立たないので周りの迷惑にもなりません。
入院中は落ち込みがちですが、何かを作るという作業は達成感が得られて気持ちを上に向けてくれると思います。やったことがない人も、入院を機に始めてみませんか?
3.日記を書く
日々の体調や検査内容、自分の気持ちなどを書き残しておくのもいいでしょう。考えたくはありませんが、再度入院になったとき、前回はこうだったなと振り返ることができます。
また、辛い経験を記録に残すことで、二度と経験しないために毎日健康に気をつけよう!という戒めにもなりますね。かかったお金を記録しておくのも良いかもしれません。
4.おすすめしないこと
逆におすすめしない暇つぶしは、スマホゲームやSNSの流し見です。スマホゲームはついダラダラとやってしまい(しかも入院中は時間があるので永遠に出来てしまうので危険)、目に悪いし、脳も疲れます。
スマホゲームは日々忙しい中での休憩として、すき間時間にやるくらいがちょうどいいと思います。
以上、いかがでしたか?
これから入院を控えているかたの、少しでも参考になればうれしいです。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。